2010年7月19日月曜日

7/15: 透明なサイト・スペシフィック 参加者レポート Part 2

私たちは渋谷の雑踏の中で待つというパフォーマンスを行ないました。
それは一見するとただの日常風景にしか見えません。
しかし確かにそこにアートは存在していたのです。
実際は待っていないのに待つという行為はとても曖昧であり、明確な目的を持って来て行き交う人々と比べればとても不確実な存在でした。
そのため私は自身の身体がパフォーマンスをしているのか、日常にあるのか時々わからなくなりました。
そして行き交う人々もまたある時は渋谷の雑踏であり、ある時はパフォーマーであったのです。
そこにはとても奇妙な時間が流れていました。
気付きそうで気付かれない、だけど確かにそこにあるもの。
私自身がそれになることによりその存在を確認することができました。
このような貴重な体験をさせて頂きました山崎広太さんに感謝致します。

石山千尋